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2018.06.12

前歯が短い!!もう少し見た目を良くしたい。

Turner KA and Missirlian DM (1984): Restoration of the extremely worn dentition. J Prosthet Dent 52:467-474.

 

Tooth Wearなどにより、前歯が短くなってしまった時

適切な歯の長さを取り戻し、美しい見た目を手に入れるための診査診断について

3つのパターンによって、治療方法・難易度が変わってきます。

➀単純に歯が短くなっているだけで、短くなった文のスペースが空いている。

 短くなってしまった分、上下の歯の間にスペースができます。

 そのスペースを埋めるように、前歯の形を修復すれば美しい見た目になります。

 治療の難易度は低く、治療期間も短くなります。

 

②歯が短くなってしまい、さらに歯が挺出(歯の周りの骨や歯茎ごと伸びてくる)してスペースが無い。

 しかし、顎位を中心位に誘導すると、上下の前歯にスペースが確保出来る。

 これは、➀に比べて一気に難易度が上がります。中心位とか顎位とか一般的ではない単語も出てきます。

 【中心位については後日、論文ベースでアップします。

  検査方法は コチラ↓↓↓

  https://www.youtube.com/watch?v=HaDHp-bwUBU  】

 顎の関節の位置を、筋肉と関節が楽に動かせる位置に合わせる事で、前歯にスペースができることがあります

 そのスペースを利用して、前歯を作成します。

 しかし、顎の位置(咬み合わせの位置)が変わるため、奥歯の治療も必要となります。

 現在の咬み合わせの位置のままで、前歯が挺出したぶん矯正治療をして圧下させスペースを作り治療するのか

 中心位に合わせて、奥歯と前歯を治すのか。

 メリット、デメリットを良く考えて、治療の方針を決めることになります。

 

③歯が短くなってしまい、さらに歯が挺出(歯の周りの骨や歯茎ごと伸びてくる)してスペースが無い。

 しかも、顎位を中心位に誘導しても、ほとんどスペースが変わらない。

 超難易度が高いです。

 矯正治療と奥歯の治療を行い、前歯の治療を行うことになります。さらに、見た目のバランスを整えるため

 歯茎の形を綺麗にする治療も必要でしょう。

 多くの専門医の先生の力を合わせて治療を行うことになります。

 この状態であることの診査診断ができていないと、多額の費用をかけて長期間治療を行ったのに

 再治療を繰り返すという悲惨な事態になってしまいます。

 手元の細かい精密な処置も大切ですが、根本的な診査診断が重要です。

 

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