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2018.07.05

アメリカでの咬み合わせの研究について100年近い歴史

Hockel JL (1983): Chapter 1: Organic occlusion, the goal of gnathology. In: Orthopedic Gnathology, JL Hockel (Ed.). Chicago: Quintessence Publishing Company, pp. 19-45.

 

1983年に書かれた

およそ100年の研究の歴史と

それによって、得られた結果について書かれています。

内容は35年前のものなので、現在の基準とは少し異なります。

そして、私もこの通りの治療は行っていません。

 

当時の(今も)研究する先生方は

人間の体にとって最も快適な状態で

再現性のある治療を求めています。

 

この論文には

『歯の咬み合わせの面の山と谷、凸凹にはすべて意味があり

 顎の関節と筋肉の動きに合わせて調和するように作られている。

 その凸凹は象形文字のようなものである。

 超自然(神)の書いた象形文字を解読し、失われた部分を修復・補綴するのが

 歯科医師の仕事である』

と、壮大な思想・哲学から始まる内容です。

 

頭蓋骨に対して、上顎の位置関係の基準

頭蓋骨に対して、下顎の位置関係の基準

上の歯に対して、下の歯が咬み合う時の

凸凹の当たる位置、さらには顎を前後左右に動かした時の

歯の当たり方等々…

 

とっても詳しく、細かく書かれています。

人間の歯がなぜこのような位置関係で凸凹の形が出来ているのか?

その謎を解明するような気持ちで読み進めました。

 

勉強して新たな知識を得て面白い!!楽しい!!

という気持ちになりました。

 

勉強に終わりないと改めて思いました。

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