セラミックスインレー/アンレー(e.max)の長期臨床成績について
Kenneth A Malament, J Prosthet Dent. 2021 Oct;126(4):523-532.
データ収集は2005年から15年間行われた。
304名が参加し、556本のセラミックスインレー/アンレー(e.max)が装着された。
被験者の平均年齢は62歳だった。
10.9年間のセラミックスインレー/アンレーの生存率は95.5%だった。
失敗率に関して、上顎と下顎、精査、年齢による有意差は無かった。前歯や奥歯等の部位による有意差も無かったが、大臼歯の失敗が多かった。
失敗の原因は破折・チッピングが最も多かった。
ゴールドインレー/アンレー(金の詰め物)の長期臨床成績について
S P Studer J Oral Rehabil. 2000 Jun;27(6):461-72.
50名が参加し、303本のゴールドインレー/アンレーが装着された。
被験者の平均年齢は56.2歳だった。
10年間の生存率は96.1%だった。15年では92.2% 20年では87% 30年では73%だった。
前歯や奥歯等の部位による有意差は無かった。
再治療の原因は虫歯の再発が40.5%と最も高かった。
保険制度での金属の詰め物(メタルインレー 銀色の詰め物)の長期臨床成績について
(口腔衛生会誌 J Dent Hlth 58:16−24,2008)
対象歯数は103歯だった。
10年生存率67.5%だった。
再治療の原因としては、虫歯の再発が72.4%と最も高かった
これらのことから、ひのまる歯科では詰め物の治療を行う時は
長く快適な生活を送るためにセラミックスインレー/アンレー(e.max)が第一選択肢になります。
ただし、強く力のかかる奥歯で見た目が気にならない場所であれば、ゴールドインレー/アンレー(金の詰め物)を勧めることもあります。