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2024.02.02

セラミックスインレー/アンレー(e.max)の長期臨床成績について

セラミックスインレー/アンレー(e.max)の長期臨床成績について

Kenneth A Malament, J Prosthet Dent. 2021 Oct;126(4):523-532.

 

データ収集は2005年から15年間行われた。

304名が参加し、556本のセラミックスインレー/アンレー(e.max)が装着された。

被験者の平均年齢は62歳だった。

10.9年間のセラミックスインレー/アンレーの生存率は95.5%だった。

失敗率に関して、上顎と下顎、精査、年齢による有意差は無かった。前歯や奥歯等の部位による有意差も無かったが、大臼歯の失敗が多かった。

失敗の原因は破折・チッピングが最も多かった。

 

ゴールドインレー/アンレー(金の詰め物)の長期臨床成績について

S P Studer J Oral Rehabil. 2000 Jun;27(6):461-72.

50名が参加し、303本のゴールドインレー/アンレーが装着された。

被験者の平均年齢は56.2歳だった。

10年間の生存率は96.1%だった。15年では92.2% 20年では87% 30年では73%だった。

前歯や奥歯等の部位による有意差は無かった。

再治療の原因は虫歯の再発が40.5%と最も高かった。

 

 

保険制度での金属の詰め物(メタルインレー 銀色の詰め物)の長期臨床成績について

(口腔衛生会誌 J Dent Hlth 5816−242008

対象歯数は103歯だった。

0年生存率67.5%だった。

再治療の原因としては、虫歯の再発が72.4%と最も高かった

 

これらのことから、ひのまる歯科では詰め物の治療を行う時は

長く快適な生活を送るためにセラミックスインレー/アンレー(e.max)が第一選択肢になります。

ただし、強く力のかかる奥歯で見た目が気にならない場所であれば、ゴールドインレー/アンレー(金の詰め物)を勧めることもあります。

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