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2025.05.12

歯周病の研究の歴史について

Loe H, Anerud A, Boysen H and Morris E: Natural history of periodontal disease in man.
Rapid, moderate, and no loss of attachment in Sri Lankan laborers 14 to 46 years of age. J Clin
Periodontol 13:431-440, 1986.

40年ほど前に発表された実験結果です。

実験の目的

歯磨きを含む歯周病予防が全く存在しない地域に暮らす人々の歯周病はどのように発症・進行するのか。どの段階でどの程度の歯を失うのかを調査することです。

実験はスリランカの茶畑で働く480名の男性を対象として1971年(今から50年以上前!!)にスタートし最後の検査は1985年に行われました。

実験を行っている15年間、歯科治療はもちろん、歯磨きを含む歯周病予防に関するあらゆる措置が取られませんでした。

結果

8%の人は40~45歳になる前に【全ての歯を失いました。】

81%の人は40歳までに【3~4本の歯を失いました。】

11%の人は30歳まで歯を失うことはなく、【30歳まで歯周病の進行は殆どありませんでした。】

この実験から、歯周病の重症度は患者さんの歯周病に対する感受性によって大きく左右されるということがわかりました。

学生時代の講義この実験初めてとき、あまりの内容背筋ゾッとし、教室空気たく感じを今でも覚えています。

研究のためとはいえ「人間病気進行って観察する」という非情が、自分静かしかかってきたようした。

今では、歯周病の治療と予防の方法は確立されています。

ひのまる歯科では、何よりも予防が大切だと考えています。

そのため、予防メンテナンスには特に力を入れて行っています。

あの時に感じ何ともない重たい違和感が、でもひのまる歯科で予防強い想い原点ってます。

千駄木近隣にてお口の健康の予防メンテナンス、検診クリーニングについて興味のある方はご連絡ください。

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