Tomar SL, Asma S.
Smoking-attributable periodontitis in the United States: findings from NHANES III. National
Health and Nutrition Examination Survey.J Periodontol 2000; 71: 743-751.
タバコが歯周病に与える影響についての研究です。
12,329人の1988年から1994年のデータを分析した結果です。
喫煙者は非喫煙者に比べて4倍歯周病になりやすいということが明らかになりました。
さらに、タバコは吸えば吸うほど歯周病になりやすくなります。(1日31本以上の場合は5.88倍)また、タバコを止めたらすぐに良くなるわけではありません。
この研究では、タバコを止めて11年以上たつと、非喫煙者と同等のリスクとなりました。
この研究を読んだとき、私は少しショックを受けました。
「11年たたないとリスクが戻らない」という結果は、私が思っていたよりもずっと長かったからです。
でも同時に、それだけ回復する力がある、ということにも希望を感じました。
当院では、喫煙について無理にやめさせるようなことはしません。
もちろん、喫煙によってリスクが変わるので、治療方針も変わります。
それらを含めて、まずは「知ること」から、患者さんと一緒に考えていきたいと思っています。
小さな一歩でも、それが未来の生活を変える始まりになると、ひのまる歯科では考えています。
千駄木近隣にて、お口の健康や歯周病について不安なこと、気になることがある方は是非一度ご連絡ください。