Emrich LJ, Shlossman M, Genco RJ:
Periodontal disease in non-insulin-dependent diabetes mellitus.
J Periodontol 62: 123-130, 1991.
非インスリン依存型糖尿病(2型糖尿病)患者における歯周病
この研究には
15歳以上のピマ・インディアン1342名が被験者として参加されました。
ピマ・インディアンは世界で最も糖尿病の発症率および罹患率が高い集団として知られています。35歳以上では50%がⅡ型糖尿病を有するといわれています。(この研究では、歯周病で全ての歯を失った方は対象となっていません。歯が残っている方が対象です。)
歯周病の進行に着目すると、糖尿病のグループは、正常のグループに比べて2.81~3.43倍歯周病のリスクがあることが示唆されました。
最も大きな差は若い年齢のグループ(15~24歳)で歯周病の罹患率は4.8倍でした。
この研究を読んだとき、特に若い糖尿病患者さんの歯ぐきがすでに大きなダメージを受けていることに衝撃を受けました。
私たちは「年をとったら歯ぐきが悪くなる」と思いがちですが、糖尿病がある方は年齢に関係なく歯周病が進行しやすいという事実は、ぜひ多くの方に知っていただきたいと思います。
ひのまる歯科では、糖尿病をお持ちの方には特に歯ぐきのチェックを丁寧に行っています。
血糖値のコントロールと並行して、口の中の環境を整えることがとても大切だからです。
「糖尿病だから歯周病になりやすい」ではなく、早めのケアで未来を守れるように、一人ひとりに合わせた予防とサポートを行っています。
お口の健康も、全身の健康の一部として一緒に考えていきましょう。
千駄木近隣にて、お口の健康や歯周病について不安なこと、気になることがある方は是非一度ご連絡ください。