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2025.05.17

レントゲンによる歯石の検出

Buchanan SA, Jenderseck RS, Granet MA et al.:
Radiographic detection of dental calculus. J Periodontol. 58:747-751, 1987.
レントゲンによる歯石の検出

40年ほど前の研究です。

抜歯が必要な歯に対して、レントゲン写真上でっ観察されるの歯石の有無と、抜歯後に肉眼と顕微鏡にて確認された歯石の有無とを比較した調査です。

結果、

レントゲン写真にて写っている歯石は91.8%実際にある

レントゲン写真に写る歯石は43.3%である。

これからわかることは、レントゲン写真は実際にある歯石の半分以下しか写さない。歯石が写っていないから、ないわけではない

レントゲンば、歯石ついていない――

そう思いたくなる気持ちは、よくわかます。

写っていれば『ある』と強く思えるので、歯茎の中にある歯石を除去する時は「この辺にあるぞ。」と思いながら、歯の形をイメージしながら根の周りを触り、歯石に触れた時のボコボコする感触から狙って取っています。

そして、驚くほどレントゲン写真に写っていない歯石が多いです。これは触れた時の感触に頼って除去することになります。

この研究結果とき、「っている=確実ある」「ってない=安心ない」という現実に、改めて診る触る大切感じした。

画像頼りきるではなく、実際感覚経験確かめることを、たちこれから大切にしています。



では、レントゲンってないからといって、ない・決めつけない診療心がけています。

特に治療メンテナンスでは、専用器具による丁寧触診を通じて、見えない部分状態まで確認ています。

見えていないからこそ、「大丈夫ろう」ではなく「もしかして?」という気持ちって向き合う――

それが、大切守る最前線とひのまる歯科考えています。

千駄木近隣にて、お口の健康や歯周病について不安なこと、気になることがある方は是非一度ご連絡ください。

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