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2025.05.17

抜いたほうが良いと思われた歯が、8年後も残っていた理由

McGuire MK: Prognosis versus actual outcome: A long-term survey of 100
treated periodontal patients under maintenance care. J Periodontal 1991; 62:51-8.
100人の歯周病患者のメンテナンス記録に基づいた、
術者による予後評価と実際の経過の関係についての報告

アメリカの歯周病専門医の先生が自分で歯周病の治療を行った患者さんの長期間の経過についてまとめた研究です。

歯周病の治療後の検査結果から予測されることは、5年後と8年後で一貫することは少なかった。

今後の予測が一貫していたのは【良い】と評価された歯だけであった。

悪い、疑わしいや絶望的などの評価がされた歯の評価は変わることが多かった。

絶望的と評価された歯も8年後に半分が残っていたことは驚きでした。

ただし、この研究は治療に抜歯を行った歯は含まれていません。絶望的と評価された歯も徹底した治療と予防メンテナンスを行っていたことは重要なポイントです。

私は

このもうないかもせん」伝えるとき、いつも迷い葛藤あります。

けれどこの研究読み、一つ希望生まれした。

最初は長持ちしないと判断されてが、時間とともに安定し、何年という事例たくさんあっです。

もちろんすべて助かるわけではありませんが、「どう見えるか」よりも「これからどう付き合うか」未来変えるということ。

そう思うと、たち診療できることまだまだある感じます。

患者さん一緒に、未来あきらめ考えていきたいとってます。

では、初めて段階で「歯周病だから抜きしょう」決めつけることありません。

そのどんな経過ってきたか、どんな状態あるか、そしてこれからどう変化する可能性ある丁寧見極めます。

とくに状態不安定見えるほど、適切治療メンテナンスによって大きく改善する可能性あります。

だからこそ、たちは「残せる可能性」最後まで大切にしながら、治療選択肢患者さん一緒考えています。

一度「ダメかもない」でも、そこから未来始まることある。

そんな希望を、ひのまる歯科大切にしています。

千駄木近隣にて、お口の健康や歯周病について不安なこと、気になることがある方は是非一度ご連絡ください。

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