Claffey N, Nylund K, Kiger R, Garrett S, Egelberg J:
Diagnostic predictability of scores of plaque, bleeding, suppuration, and probing depth for
probing attachment loss. J Clin Periodontol 17:108-114, 1990.
歯周病の治療を行った患者に対して3か月おきのメンテナンスを行い、歯周病の進行のあった部位と検査結果を比較した研究結果です。
歯周ポケットが7mm以上の部位で検査時の歯茎から出血する確率が75%以上だと67%の確率で歯周病の進行があった。
歯周ポケットが深くなる部位だと68%の確率で歯周病の進行があった。
歯周ポケットが深くなり検査時の歯茎からの出血する確率が75%以上だと87%の確率で歯周病の進行があった。
この研究を読んで思ったのは、「進行する前に小さなサインを出している」ということです。
歯ぐきからの出血が続いていたり、ポケットが深くなっているときには、目立つ症状がなくても、その裏で少しずつ歯を支える骨が減っていくことがあります。
今、何も困っていないから大丈夫――そう思いたくなる気持ちも理解できます。
でも、大丈夫だと思っていたところにこそ、将来のリスクが隠れている。
その可能性を見逃さずに、気づいて伝えていくことが、私たちの大切な役割だと感じています。
ひのまる歯科では、ポケットの深さや出血の有無を、その場限りの情報ではなく、時間の経過とともに追いかけて確認していきます。
一度の検査では見えにくい「変化の兆し」に気づけるよう、検査結果や患者さんの口腔内の記録を丁寧に積み重ねています。
特に、ポケットの深さが深いまま残っていたり、出血が毎回続いている場所には、進行のリスクがあると考え、細やかなケアや早めの処置を提案しています。
歯周病は、気づいたときには手遅れということが多い病気だからこそ、何もない時こそが最も大事なタイミングだと考えています。
千駄木近隣にて、お口の健康や歯周病について不安なこと、気になることがある方は是非一度ご連絡ください。