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2025.05.21

どこまで治療すべきか?歯ぐきの“ポケット深さ”が分かれ道になります

Lindhe J, Socransky S, Nyman S, Haffajee A and Westfelt E:  “Critical probing depths” in periodontal therapy.  J Clin Periodontol. 9: 323-336, 1982.

この研究は今から40年以上前に発表されたものです。

歯周病の治療には様々な方法があります。この研究は歯茎の深いところの歯石と歯垢の除去と歯周外科の基準について、歯周ポケットが何ミリ以上で効果が出るのかを調べたものです。

結果、4mm以上のポケットがあれば歯茎の深いところの歯石と歯垢の除去が望ましい

5.4mm以上のポケットがあれば歯周外科の効果の方が大きくなる。

また、歯磨きの状態が良い患者さんは、治療の効果も良かった。

治療進めるとき、「どこまで処置するか」という判断とても繊細です。

この研究では、ポケットによって「どんな治療効果か」分かれ目あることています。

たとえば、ポケット浅い部分では、無理治療加える逆に歯ぐきってしまうことあります。一方、深いポケットではしっかり治療することで、歯ぐき支える回復することあります。

治療は、やるほど良くなるわけではありません。その状態合わせて「どこまで入れるか」見極めることが、いちばんしくて、いちばん大切判断ってます。

まる歯科では

ポケットさや歯ぐき状態しく測定し、「今、その必要最適処置」慎重選ぶようにしています。

もちろん、歯茎の深いところの歯石と歯垢の除去で十分場合あれば、深い部分外科処置検討すべケースあります。

ただし、この研究は40年以上前の結果のため現在では歯周外科はより控え目に行われるようになっています。滅多に行う治療方法ではなくなってきています。

いずれ方法でも、治療歯磨きメンテナンスしっかりできていないと、良い結果つながりせん。

まる歯科では、治療も、「この処置行う理由」と「その先にある目標」わかりやすくお伝えながら、患者さん一緒治療方針決めています。

その限り治療ではなく、未来歯ぐき健康守る選択一緒にしていしょう。

千駄木近隣にて、お口の健康や歯周病について不安なこと、気になることがある方は是非一度ご連絡ください。

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