Stambaugh RV, Dragoo M, Smith DM and Carasali L. The limits of
subgingival scaling. Int J Perio Rest Dent 1981; 1:30-41.
40年以上前の研究結果です。
この研究では、抜歯を予定している歯に対して、歯周外科を行わずに可能な限り歯茎の深いところの歯石と歯垢の除去を行いました。その後に抜歯をして、歯石と歯垢が残っている部位を確認しました。
結果
および4mm以上の歯周ポケット内は歯石の取り残しがあり、歯石を除去する器具も歯周ポケット内の5~6mmが限界だった。このことから4mmを超える部位では歯石を完全に取り除くのは難しいということが分かった。
ひのまる歯科では、深い歯周ポケットや根の形が複雑な部位では、歯茎の深いところの歯石と歯垢の除去を行っても、後日の確認や再治療のご提案も含めて総合的に判断しています。
特に、ポケットが5mm以上ある場合は、見えない部分に歯石が残る可能性があるため、必要に応じて歯周外科処置や部分的な精密クリーニングを行うこともあります。
患者さんには「どの部分が深く、どこまで治療できたか」「残っているリスクは何か」を分かりやすく説明し、再評価のタイミングもご案内しています。
大切なことは、「やったから終わり」ではなく、「本当に治ったか」を確認し続けること。
見えない場所にも目を向けて、あなたの歯ぐきの健康を丁寧に守っていきます。
千駄木近隣にて、お口の健康や歯周病について不安なこと、気になることがある方は是非一度ご連絡ください。