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2025.05.21

歯周ポケットの深さによって治療法を変える理由

Caffesse RG, Sweeney PL and Smith BA. Scaling and root planing with and
without periodontal flap surgery. J Clin Periodontol 1986; 13:205-210.

およそ40年前の研究結果です。

この研究は、抜歯予定の歯に対して歯周外科を行って歯石の除去を行った場合と、歯周外科を行わずに歯石の除去を行った場合とを比較したものです。

歯石の除去を行った後に予定通りに抜歯を行い、歯石が残っている部位をカウントしました。

結果、歯周ポケットが3mm以下であれば、歯周外科を行わなくても十分に同じだけ歯石の除去は行えた。歯周ポケットが4mmを超えると差が出始めた。

この研究では、歯石が僅かでも残っていたらカウントしています。また歯石除去後は抜歯をしているので、その後にどれくらい治ったのかはどれくらい歯が長持ちしたのかについては、調べていません。物理的に歯科医師の技術的にポケット内の歯石がどれくらい取れるのかを調べたものです。

治療では、歯茎の深いところの歯石と歯垢の除去よくわれます。

しかし、ポケットなると、この処置だけでは歯石取り切れないことあり、歯周外科歯ぐき行う治療)必要なる場合あります。歯周外科が必要か否かの境目を様々な方向から検証する時の基準の一つとしてこの研究を参考にしています。

この研究んで改めて感じは、「深い場所歯石ほど残りやすい」という現実です。

たとえば、ポケット3ミリ以下あれば、ほぼ問題なく歯石除去できることわかってます。

しかし、ポケット4ミリ以上なるってます。ポケットなるほど器具なり、実際この研究でも、4~6ミリでは外科43%、外科手術した場合76%除去というています。

深い場所におおくの歯石たままだと、治療炎症たり、歯ぐき回復たります。

は、歯石を「た」ことよりも「その治療がどれくらい歯の長持ちに効果的であるか向け判断すること大切考えています。

まる歯科では、ポケット1ずつ丁寧測定したうえで、歯石除去だけ十分か、それともフラップ手術検討すべ慎重見極めています。

特に、ポケット4ミリ以上部位については、歯石取りやすいため、患者さん相談ながら、より精密治療行うどうか説明ます。

また、深いポケットに対して手術行う場合でも、歯ぐきダメージ最小限抑えるよう配慮し、治癒過程丁寧サポートています。

見えないところまで届く治療すること」

それが、再発ぎ、守り続けるためないポイントです。

千駄木近隣にて、お口の健康や歯周病について不安なこと、気になることがある方は是非一度ご連絡ください。

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