Anderson GB, Palmer JA, Bye Fl, Smith BA, Caffesse RG: Effectiveness
of subgingival scaling and root planing: single versus multiple episodes of
instrumentation. J Periodontol 1996; 67: 367-373.
この研究では、歯周外科を行わずに深いところの歯石除去を行う時、
1回だけと3回行った場合で歯石の取り残しは減るのかを調べたものです。
結果、取り残された歯石は1回でも3回でも明確な違いはなかった。
前回、紹介した内容は
【歯茎の深いところの歯石取りは何度もやり直しをすべき? | ひのまる歯科】
治療後に歯茎の状態がどれくらい治るのか?今回の検査は、歯石がどれくらい取れているのか?
チェックしているポイントが異なります。
歯石が取れなければ、歯周病の状態も変わりません。
この研究で私が注目したのは、「何回深いところの歯石除去を行っても、取り残される歯石は同じような場所に残る」という点でした。
つまり、初回で取りきれなかった歯石は、何度やっても同じように残ってしまいやすいということです。
余程、術者の治療技術に差がなければ同じ歯に複数回深いところの歯石除去を行うメリットはありません。
大切なのは、1回1回の処置の質と、その後のメンテナンスでどう守っていくか。
通院回数を重ねることよりも、「いかに効果的なケアができたか」が結果を左右するのだと感じています。
ひのまる歯科では
、歯石が取りきれない部分があり、それが今後の歯周病を進行させてしまうと判断した場合には、外科的を検討することもあります。
大切なのは「何回やったか」ではなく、「どれだけ結果が出ているか」。
ひのまる歯科では、治療の回数にこだわるのではなく、その都度の状態に合わせた柔軟で丁寧な対応を大切にしています。
千駄木近隣にて、お口の健康や歯周病について不安なこと、気になることがある方は是非一度ご連絡ください。