Hallmon WW1, Rees TD. Local anti-infective therapy: mechanical and physical
approaches. A systematic review. Ann Periodontol. 2003 Dec;8(1):99-114.
この研究では、ハンドスケーラーと超音波スケーラーを用いて歯茎の深いところの歯石除去を行った時の治療の効果について複数の論文を見比べて結果を分析したものです。
結果、ハンドスケーラーと超音波スケーラーで治療の効果に明確な違いはなかった。
ただし、超音波スケーラーを用いた方が治療時間が短かった。
この研究では、手用か超音波かによる治療効果の違いを比べた結果、どちらも同じくらい有効であるという結論が出ています。
ポケットの深さが浅くなったり、出血が減ったりする効果は、両方ともほとんど差がなかったのです。
ひのまる歯科では、超音波スケーラーとハンドスケーラー、両方の器具を使い分けて処置を行っています。
超音波スケーラーは短時間で広い範囲を効率よく処理できるため、第一選択肢として使用しています。
一方、ハンドスケーラーは、細かい操作ができるため、奥まった場所や深いポケットの中等の超音波スケーラーではどうしても届かない、取りにくい歯石除去の時等の丁寧に仕上げたい時に適しています。
いずれも大切なのは、処置の“質”です。
器具の選択だけでなく、患者さんの負担をできるだけ少なくし、治療後にしっかりと効果を感じていただけるような処置を心がけています。
千駄木近隣にて、お口の健康や歯周病について不安なこと、気になることがある方は是非一度ご連絡ください。