Albrektsson T, Zarb G, Worthington P, and Eriksson AR. The long-term efficacy of currently
used dental implants: A review and proposed criteria of success. Int J Oral Maxillofac Implants
1986;1:11-25
この研究は40年前に発表されたものです。
当時は歯科界全体としてインプラントを受け入れていたわけではありません。インプラントによる治療そのものが適切なのかを判断するための基準を作ったものです。
現在でもこの研究で挙げられている条件は今でも有効です。
この後から5年で85%以上10年で80%以上が生存していれば成功の基準となりました。
現在のインプラントではこの基準を十分にクリアーしています。
それでも、インプラント治療を検討されている方から、よくこんなご質問をいただきます。
「インプラントって本当に安全なの?」
「上手くいくかどうか不安です…」
その気持ち、よくわかります。
だからこそ、何をもって“成功した”と言えるのかがとても大事です。
インプラントの成功を判断する「基準」が、世界的に共有されるようになったのは1980年代のこと。それまで曖昧だった「成功」と「生存(とりあえず残っている)」をはっきり区別し、安心して治療を受けられる時代を切り開いたのが、Albrektssonらによるこの研究です。
この研究で示された成功の条件は、今も世界中のインプラント治療の基本になっています。
例えば、
・インプラントがぐらつかないこと
・レントゲンで異常がないこと
・痛みやしびれ、感染がないこと
・骨が1年あたり0.2mm以下しか減らないこと
・5年後に85%以上、10年後に80%以上のインプラントが残っていること
これらを満たしてこそ、「成功」と言えるのです。
ひのまる歯科では、こうした世界基準をふまえた上で、以下のことを大切にしています。
・信頼できるメーカーのストローマン社製のインプラントだけを採用しています。長期のデータがあり、世界中で実績のあるものです。
・手術の精度を高めるために、事前の診査・診断に時間をかけています。骨の量や質、神経の位置、噛み合わせまで細かくチェックします。
・手術後も“定期的なメンテナンス”が成功のカギです。痛みがなくても、レントゲンや歯周ポケットの検査で、わずかな異常を見つけて対応しています。
・「患者さんが快適に使えていること」を何より重視しています。見た目の美しさだけでなく、噛み心地、違和感の有無など、日常生活での満足度をとても大切にしています。
インプラントは、決して簡単な治療ではありませんが、だからこそ「信頼できる治療」を選ぶことが大切です。
インプラントがどのような治療か気になっている方、過去に不安な思いをされた方もいるかと思います。ひのまる歯科では、安心して治療を受けていただくために、一人ひとりに合った丁寧なご説明を心がけています。
千駄木近隣にて、お口の健康やインプラント治療について不安なこと、気になることがある方は是非一度ご連絡ください。