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2025.05.27

イブプロフェンとアセトアミノフェンの併用は効果的?最新研究からわかる痛みのケア

Paul A Moore, Elliot V Hersh. Combining ibuprofen and acetaminophen for acute pain management
after third-molar extractions: translating clinical research to dental practice. J Am Dent Assoc. 2013
Aug;144(8):898-908. PMID: 23904576

この研究はアメリカで大きな問題となっている鎮痛剤の使用について研究されたものです。

日本とは薬に対する法律が異なることと、痛みに対して敏感な国民性のため、鎮痛剤の使用量が多く、より強い鎮痛剤を希望する方が多いため、医療用の麻薬の使用も増えて問題となっています。

強い薬を使用せずに痛みをコントロールする方法がないかを調べたものです。

 

イブプロフェンとアセトアミノフェンの併用は効果的?最新研究からわかる痛みのケア

親知らずの抜歯やインプラント手術の後、痛み止めの選び方に悩んだことはありませんか?

特にインプラントの手術の後の痛みに対しては「どんな薬が一番効くのか」と相談をいただくことがあります。今回は、アメリカの研究で明らかになった「痛みを和らげる最適な組み合わせ」についてお伝えします。

痛み止めといえば、よく使われるのがイブプロフェンやアセトアミノフェン(日本ではカロナールやタイレノールとして知られています)。この2つの薬を一緒に使うことで、痛みを抑える力が高まるという研究結果が出ています。

研究では、親知らずの抜歯後の痛みを対象に、イブプロフェンとアセトアミノフェンの組み合わせが、単独の使用やオピオイド(麻薬性鎮痛薬)よりも強い効果を発揮し、しかも副作用が少なかったという報告がなされています。例えば、400mgのイブプロフェンと1000mgのアセトアミノフェンを併用したグループでは、痛みの感じ方が明らかに軽減され、吐き気や眠気などの副作用も少なかったとのことです。

さらに、少量の組み合わせ(例えばイブプロフェン200mg+アセトアミノフェン500mg)でも、ある程度の痛み軽減効果があることが確認されています。薬の効き方には個人差がありますが、この併用療法は歯科医師にとっても、オピオイドに頼らない選択肢として注目されています。

ひのまる歯科では、インプラントの手術後の痛みを最小限に抑えるために、痛み止めの処方にもこだわっています

術後に「どの薬をいつ飲めば良いか」「副作用はあるか」といった不安があれば、遠慮なくご相談ください。薬だけでなく、術後の生活で気をつけたいこと(食事、入浴、就寝時の姿勢など)もあわせて丁寧にご説明します。

千駄木周辺にお住まいの方で、親知らずやインプラント、抜歯後の痛みについてお困りのことがあれば、ひのまる歯科にお気軽にご相談ください。

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