Andrea Roccuzzo, Lucienne Weigel, Crystal Marruganti, Jean-Claude Imber, Guglielmo
Ramieri, Anton Sculean, Giovanni E Salvi, Mario Roccuzzo. Longitudinal assessment of peri
implant diseases in patients with and without history of periodontitis: A 20-year follow-up study. Int J
Oral Implantol (Berl). 2023 Sep 28;16(3):211-222. PMID: 37767616
2023年の発表された最近の研究です。
歯周病専門医のクリニックにて、インプラント治療を受けた患者さんが、10年および20年にわたってどうなったのかを調べたものです。
インプラントは長く使える治療法として知られていますが、「本当にずっと安心なの?」という疑問を持つ方もいらっしゃるかと思います。今回ご紹介するのは、スイスで20年にわたって行われた長期研究の結果です。この研究では、歯周病のある方とない方のインプラントの経過を比較し、健康を保つために何が大切かが明らかになりました。
研究では、治療を受けた84名の患者さんを対象に、172本のインプラントを10年後、20年後と定期的にチェックしました。その結果、10年後には約3人に1人、20年後には約2人に1人が「インプラント周囲炎」または「インプラント周囲粘膜炎」と呼ばれる炎症を経験していたのです。
特に注意が必要なのは、歯周病の既往があり、その後のメンテナンスを受けなかった方です。このグループでは、インプラント周囲炎のリスクが他の方に比べて明らかに高く、20年後の炎症の発症率は3倍近くに増えていました。
この結果からも分かる通り、「インプラントの手術をしたら終わり」ではなく、「手術をしてからが本当のスタート」です。毎日のセルフケアに加え、歯科医院での定期的なチェックとプロのクリーニングがとても大切になります。
ひのまる歯科では、千駄木や谷根千エリアの皆さまに、安心してインプラントを使い続けていただけるよう、治療後のメンテナンスを大切にしています。歯周病の既往がある方でも、しっかりとした予防プログラムに沿ってケアすれば、長く快適に使っていただくことができます。
「最近ちょっと気になる」「何年もチェックを受けていない」という方は、どうぞ気軽にご相談ください。無料相談も行っております。