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2025.05.28

インプラントが失敗した後でもやり直しはできる?再治療の成功率と注意点

頑張って手術をしたインプラントがうまくいかなかったとき、「もう一度やり直せるのか?」「再治療してもまた失敗しないか?」と不安に思われる方も多いかと思います。

実際に、過去の研究では、インプラントが失敗した後に同じ場所へ再びインプラントの手術をした場合の結果が調べられています。その中でも特に規模の大きな研究のひとつが、スウェーデンの研究グループによって行われた調査です。

この研究では、1980年から2014年までのあいだに1万人以上の患者に合計10,096本のインプラントが埋入され、その中で失敗したインプラントの部位に再治療として手術をされたインプラントだけを対象に追跡されました。

初回のインプラントが失敗した部位に再度インプラントの手術をしたケースでは、2回目の失敗率はおよそ26%、3回目になると35%にまで上がるという結果でした。つまり、一度失敗した場所では、再治療の成功率が下がる傾向があるということが分かっています。

特に注意が必要なのは、もともとの骨の質や量が少ない場所、そして抗うつ薬(SSRI)や血をサラサラにする薬を服用している場合です。これらは再治療の成功に影響を与える可能性があるとされています。

一方で、再治療がすべて失敗するというわけではありません。インプラントの表面の種類や、再治療の時期、周囲の骨の回復状態などを慎重に見極めながら治療を進めることで、成功に導けるケースも多くあります。

ひのまる歯科では、インプラントの再治療をご希望の方に対して、CT検査などを用いて十分な診査診断を行い、必要に応じて骨の再生治療や薬の服用状況の確認も行っています。

千駄木や谷根千エリアで、「前にインプラントがうまくいかなかった」「別の医院で断られてしまった」という方も、どうぞ一度ご相談ください。治療の可能性があるかどうかを、慎重に一緒に見極めていきましょう。

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