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2025.05.30

インプラントの素材に違いはあるの?チタンとチタン合金について知っておきたいこと

インプラント治療をご検討されている方の中には、「インプラントの素材ってみんな同じなの?」と気になる方もいらっしゃるかもしれません。実は、インプラントに使われている金属には主に2つの種類があります。一つは純度の高いチタン(CPチタン)、もう一つはチタンにアルミニウムやバナジウムなどを混ぜた合金(Ti6Al4V)です。

どちらの素材も医療用として高く評価されており、骨としっかり結びつく性質(オッセオインテグレーション)がありますが、歯科の分野では長年にわたりCPチタンが主流とされています。

その理由の一つは、生体への安全性です。CPチタンは体に対してとても優しく、アレルギー反応や異物反応が起こりにくいとされています。また、唾液や食事の影響を受けやすいお口の中でも腐食しにくく、長く安定して使える点も大きな魅力です。

もう一つの特徴は加工のしやすさです。インプラントは患者さん一人ひとりのお口にぴったり合うように設計・製造されますが、CPチタンは比較的柔らかく、精密な調整がしやすいため、フィット感の良い治療が可能になります。ただし、柔らかいため、インプラントそのものが折れるリスクがあります。

一方で、チタン合金は強度が高く、整形外科など力が大きくかかる部位ではよく使用されています。

最近の研究では、CPチタンとチタン合金のどちらを使っても骨との結合や細菌の付着に明らかな差は見られなかったという報告もあります。ただし、長期的な臨床成績についてはまだ十分な比較データがなく、今後の研究が期待されています。

ひのまる歯科では、患者さん一人ひとりの体質やご希望を大切にしながら、素材選びを含めた治療計画をご提案しています。素材の選択に不安を感じる方も、お気軽にご相談ください。千駄木の皆さまに、安心で納得のいくインプラント治療を提供できるよう心がけています。

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