歯を失ったときの治療法として広く使われているのがインプラントですが、あごの骨が瘦せてきて幅が狭い場合には「インプラントが入らないのでは」と心配される方もいらっしゃいます。
そういったケースに対応する方法の一つが、ナロー径インプラントと呼ばれる、細めのインプラントです。
ナロー径とは、直径がやや細いタイプのインプラントのことを指し、特に骨の幅が限られている部位や、細身の歯が必要とされる前歯部などで使われることがあります。
これまでは「細いと折れやすいのでは?」「持ちが悪いのでは?」という不安がつきまとっていましたが、近年の研究では、チタン-ジルコニウム合金製のナロー径インプラントが高い信頼性を持つことが示されています。
Altunaらによる臨床研究のまとめによると、607人の患者に対して埋入された922本のTi-Zrインプラントを評価したところ、1年後の生存率は98.4%、2年後でも97.7%と非常に良好な結果が得られました。これは、通常の太さのインプラント(レギュラー径)とほぼ同等の水準です。
さらに、このTi-Zrインプラントは、一般的なチタン製のインプラントよりも金属疲労に強く、約30%高い耐久性を示すことも報告されています。
また、1年後の平均的な骨の吸収量は0.36ミリ程度と非常に少なく、周囲の骨を守りながらしっかりと機能していることが分かります。
ひのまる歯科では、千駄木周辺にお住まいの方々に、骨の状態やご希望に応じて最適なインプラントの選択を行っています。骨が少ないからといってあきらめる必要はありません。ナロー径インプラントのように進化した技術を活用することで、より多くの方に快適な治療をご提供できるようになっています。
「インプラントができるか不安」「前歯の細い歯に対応できるの?」といったご相談も、ぜひお気軽にどうぞ。精密な診断のうえで、あなたにとって最も安心できる治療法をご提案いたします。