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2025.05.30

インプラントの骨が減りにくくなる仕組み「プラットフォームスイッチ」とは?

インプラントは長く使うものだからこそ、「骨が減ってしまうのでは?」という不安をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。実際、インプラントの周囲にあるあごの骨(辺縁骨)が少しずつ吸収されることは、一定の割合で起こりうる自然な現象です。

しかし最近では、この骨の吸収をできるだけ抑える構造のインプラントが開発され、多くの歯科医院で採用されるようになってきました。その代表的なものが「プラットフォームスイッチ」と呼ばれる設計です。

プラットフォームスイッチとは、インプラント本体よりも一回り小さいアバットメント(人工の歯の土台)を取り付ける方法です。これにより、インプラントと人工歯をつなぐ部分が内側にずれ、骨から距離が取れるようになります。

実は、インプラントのつなぎ目には微細なすき間が生じるため、ここに細菌がたまることがあります。すると体は免疫反応を起こし、その影響で骨が少しずつ吸収されてしまうことがあるのです。

プラットフォームスイッチを用いることで、この細菌の影響が骨に直接届きにくくなり、骨吸収が起きにくくなるという仕組みです。

過去の研究では、通常のインプラントでは平均で1.6mmほど骨が減るのに対して、プラットフォームスイッチ型では約0.9mmに抑えられたという報告もあります。また、つなぎ目の直径をわずか0.45mm小さくするだけで、大きな効果があるとされています。

ひのまる歯科では、インプラントをより長く、安心して使っていただけるような設計のインプラントを採用できるかもよく考え、骨の状態や歯ぐきの厚みを確認したうえで、患者さんごとに最適な治療法をご提案しています。

「インプラントは骨が減るって聞いたけど大丈夫?」「前に断られたけどできるのかな?」という疑問がある方も、ぜひ一度ご相談ください。千駄木近隣にお住まいの皆さまが、安心して噛める喜びを長く感じられるようサポートしてまいります。

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