Andrea Ravidà, Shayan Barootchi, Aaeshah Alkanderi, Lorenzo Tavelli, Fernando Suárez-López Del
Amo. The Effect of Crown-to-Implant Ratio on the Clinical Outcomes of Dental Implants: A Systematic
Review Int J Oral Maxillofac Implants. 2019 September/October;34(5):1121–1131.PMID: 30892286
「インプラントをしたら歯がちょっと長く見える気がする…」
あるいは、「短いインプラントに、長いかぶせ物ってバランス的に大丈夫なの?」
そんな疑問を持ったことがある方もいるかもしれません。
これはクラウン・インプラント比(C/I比)と呼ばれる考え方で、
インプラントの埋入部に対して、上のかぶせ物(クラウン)がどれだけ長いかを示す指標です。
このC/I比が大きいと、かぶせ物の重みや噛む力によってインプラントが壊れるのではないか?
…そんな心配をされる方も少なくありません。
しかし、近年の研究によって、クラウンが少し長めでも、それが直接インプラントの失敗や骨吸収に繋がるとは言えないことがわかってきました。
ある調査では、インプラントとクラウンの比率が大きくても、次のような結果が得られています。
・インプラントの生存率に大きな影響はない
・周囲の骨が減るリスクも高くはない
・トラブルの多くは、比率よりも噛み合わせやかぶせ物の設計に関係する
つまり、クラウンがやや長く見えても、それだけでインプラントが悪くなるとは限らないということです。
ひのまる歯科では、見た目や噛みやすさはもちろん、力のかかり方や掃除のしやすさまで細かく考えた補綴設計を行っています。
必要に応じて複数のインプラントをつないで設計することで、負担を分散し、長期的に安定した状態を保つようにしています。
見た目の印象や噛み心地、そして長持ちのバランス。
どれも大切にしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。