Klein MO, Schiegnitz E, Al-Nawas B. Systematic review on success of narrow-diameter dental implants.
Int J Oral Maxillofac Implants. 2014;29 Suppl:43-54.
「インプラントって、しっかり噛むためには太い方が良いのでは?」そう思われる方も多いかもしれません。特に奥歯のように強い力がかかる場所に細いインプラントを使っても大丈夫なのか、不安に感じるのは自然なことです。
Klein先生たちの研究では、細いインプラント、いわゆるナローインプラントが実際にどれくらい持つのか、どのような場所に使えるのかが詳しく調べられました。この研究では、直径が3.5ミリ未満の細さのインプラントについて、過去の複数の臨床データを分析しています。
その結果、最も細いインプラント(3ミリ未満)は主に前歯や入れ歯の固定など、あまり噛む力がかからない場所で使われ、生存率は90%以上と高いことがわかりました。そして、3.3〜3.5ミリの少し太めのナローインプラントに関しては、奥歯のように力がかかる場所にも使われており、生存率は平均して95%以上。一般的な標準サイズのインプラントと比べても、統計的に違いは見られなかったのです。
つまり、使う場所や条件に合わせて正しく選べば、ナローインプラントは決して特別に弱いものではなく、むしろ有効な選択肢となります。
ひのまる歯科では、骨の幅が限られている方や、体への負担をできるだけ抑えたい方にも対応できるよう、細いインプラントも含めたさまざまな選択肢をご提案しています。もし「骨が薄いと言われたけど、インプラントはできるのかな?」とお悩みの方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。