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2025.06.03

骨が薄くてもあきらめないでください ― 細いインプラントでもしっかり噛める理由

Nicola Alberto Valente, Vincenzo Marchio, Giuseppe Troiano, Roberta Gasparro, Pierluigi Balice,
Gaetano Marenzi, Luigi Laino, Gilberto Sammartino, Giovanna Iezzi, Antonio Barone. Narrow
diameter versus standard-diameter implants placed in horizontally regenerated bone in the rehabilitation of
partially and completely edentulous patients: A systematic review. Int J Oral Implantol (Berl). 2022 Mar
10;15(1):11-33. PMID: 35266665

「インプラントをしたいけど、骨が薄いと言われた」

そんなお悩みを持つ方は、実は少なくありません。骨の幅が足りない場合、以前は骨を増やす手術(GBR)をしてからインプラントを入れるのが一般的でした。しかし、近年では細めのインプラントを使うことで、骨を増やす手術をせずに治療ができるケースも増えてきました。

Valente先生たちの研究では、骨の幅が足りない場合に、二つの治療法を比較しています。一つは、骨を増やしてから通常の太さのインプラントを入れる方法。もう一つは、今ある骨の中に、少し細めのインプラントをそのまま使う方法です。

この研究では、過去の24の研究データを調べ、どちらの方法でも治療の成功率が非常に高いことが分かりました。具体的には、細いインプラントでも97%以上の生存率があり、通常のインプラントと同じくらい長くもっているのです。

つまり、骨が薄いからといって、インプラントをあきらめる必要はありません。体への負担を少なくしたい方、手術に不安のある方にも、細いインプラントは一つの有力な選択肢となります。

ひのまる歯科では、骨の状態や全身の健康、生活スタイルに合わせた治療法を丁寧にご提案しています。骨が薄いと診断された方や、インプラントに不安を感じている方も、どうぞ安心してご相談ください。治療の選択肢は一つではありません。

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