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2025.06.04

インプラントの「ネジの形」が長持ちのカギ?レッドデザインの話

Abuhussein H, Pagni G, Rebaudi A, Wang HL. The effect of thread pattern upon implant
osseointegration. Clin Oral Implants Res. 2010 Feb;21(2):129-36.

インプラント治療を検討している方の中には、「どんなインプラントを選べば長持ちするのか」と不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。実はインプラントの“ネジの形”が、その答えの一つになるかもしれません。

インプラントの表面には「スレッド」と呼ばれるらせん状の溝があり、これが顎の骨にしっかりと固定されるための重要な役割を果たしています。このスレッドの形や深さ、幅、角度などの違いが、治療の安定性や長期的な成功に影響を与えることがわかってきました。

たとえば、ネジの形が鋭いほど埋入しやすくなりますが、骨への負担が大きくなる場合があります。一方で、角度をなだらかにした形や、スクエア型(四角いネジ山)などは骨との接触が広がり、力が分散されやすくなります。

さらに、スレッドが深いインプラントは、やわらかい骨や噛む力が強い方にも安定しやすいという特徴があります。最近では、インプラントの先端のスレッドを深く、歯に近い部分を浅くするようなデザインもあり、これは骨への過度な負担を避けながら安定性を高める工夫とされています。

千駄木周辺でも、骨の状態や噛み合わせの力、体格などは人それぞれです。ですから、「何ミリのインプラントがいいか」だけでなく、「どんな形のインプラントが合っているか」を見極めることが、最適な治療につながります。

ひのまる歯科では、レントゲンやCTで顎の状態を丁寧に確認し、一人ひとりに合ったインプラントの選択をご提案しています。「治療して終わり」ではなく、「治療してからずっと安心」を目指しています。

もし、他院で「骨が足りないからインプラントは難しい」と言われた方も、一度ご相談ください。新しい技術やインプラントの選び方次第で、治療の可能性は広がるかもしれません。

 

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