Hom-Lay Wang, Lakshmi Boyapati.
“PASS” principles for predictable bone regeneration. Implant Dent. 2006 Mar;15(1):8-17.
PMID: 16569956
歯を失ったあとの治療としてインプラントを選ばれる方が増えてきましたが、インプラントをしっかり支えるだけの骨が足りないケースも少なくありません。こうした場合に行われるのが、骨を再生させる「骨造成(GBR)」という治療です。
骨を再生させるには、ただ材料を入れるだけではなく、しっかりと治るための環境を整えることが重要です。そのための考え方として、「PASS原則」と呼ばれる4つのポイントがあります。
ひのまる歯科では、この原則に基づいて安全かつ予測性の高い骨再生をめざしています。
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傷口をしっかり閉じること(一次閉創)
治療後の傷が早い段階で開いてしまうと、細菌や刺激によって治りが悪くなります。しっかりと縫合し、膜や材料が外に出ないようにすることで、骨の再生が大きく変わることがわかっています。 -
血管をつくること(血管新生)
骨が再生するためには、酸素や栄養を届ける血管が必要です。膜の内側にできた血のかたまりの中に新しい血管が伸びていくことで、骨を作る細胞が働きやすくなります。 -
骨を作るスペースを確保すること
骨を再生させるためには、周囲のやわらかい組織が入り込まないようにしておく必要があります。メンブレンと呼ばれる膜やチタンで補強された素材を使って、しっかりとスペースを保つ工夫をしています。 -
傷口を安定させること
手術した部分が安定していないと、血のかたまりや再生を始めた組織が壊れてしまうことがあります。骨の再生がうまく進まない原因にもなりますので、インプラントの初期固定や術後のケアも大切です。
この4つの条件を満たすことで、インプラントをしっかり支えるだけの骨が再生されやすくなります。
ひのまる歯科では、骨が足りないと言われた方や、インプラントを検討されている方に対しても、精密な診断と安心できる治療を提供しています。千駄木や谷根千周辺にお住まいの方で、インプラントや骨再生に関心のある方は、ぜひ一度ご相談ください。