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2025.06.10

インプラントを美しく仕上げるには?間隔の重要性と千駄木でのこだわり

Tarnow DP, Cho SC, Wallace SS (2000):
The effect of inter-implant distance on the height of inter-implant bone crest. J Perio 71:546-549.

複数のインプラントを並べて埋入する場合、見た目がきれいに仕上がるかどうかは「どれだけ骨が残せるか」に大きく左右されます。とくに前歯などの見た目を重視する「審美ゾーン」では、ほんの数ミリの違いが見た目の自然さに影響することがあります。

2000年に発表されたTarnowらの研究は、隣り合うインプラント同士の距離が、骨の吸収に与える影響を明らかにしました。この研究では、2本のインプラントがどれだけ近くに埋められているかによって、インプラントの間にある骨がどれくらい保たれるかをX線で調べました。

その結果、インプラント同士の距離が3ミリ未満の場合、骨が大きく吸収される傾向がありました。一方、距離が3ミリ以上の場合、骨の吸収は少なく、インプラント周囲の骨がしっかりと残ることがわかりました。

この差は、歯ぐきのかたちやクラウン(かぶせ物)の間にある歯間乳頭と呼ばれる部分の見た目にも直結します。歯と歯の間のすき間が黒く見えないようにするためには、骨がしっかりあることがとても大切です。

ひのまる歯科では、審美面も重視した治療計画を提案しています。たとえば、前歯など見た目が気になる場所には、骨がしっかり残るように、あえて直径の細いインプラントを選んだり、インプラント同士の間隔を工夫したりしています。

自然な見た目を目指す方、インプラントの間隔が気になる方は、ぜひひのまる歯科にご相談ください。骨の状態を的確に診断し、長期的に美しさが保たれるようお手伝いいたします。

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