ブログ

2025.06.10

ンプラントの間に歯ぐきができない?その理由と審美的な治療の工夫

Dennis Tarnow, Nicolas Elian, Paul Fletcher, Stuart Froum, Ann Magner, Sang-Choon Cho, Maurice
Salama, Henry Salama, David A Garber.
Vertical distance from the crest of bone to the height of the interproximal papilla between adjacent
implants. J Periodontol. 2003 Dec;74(12):1785-8. PMID: 14974820

「インプラントの被せ物の周りの歯ぐきの間が黒く見えるようになった」

これは、治療後によく聞かれるお悩みの一つです。前歯など、見た目が大切な部分では、歯と歯の間に自然な歯ぐき(歯間乳頭)があることが、美しい口元のためにとても重要です。

2003年にTarnowらが発表した研究では、隣接するインプラント間にできる歯間乳頭の高さについて、初めて大規模に調査が行われました。33人の患者、136箇所のインプラントにおいて測定したところ、乳頭の平均の高さは約3.4mm。多くのケースで2〜4mmの範囲におさまっていました。

この結果は何を意味するのでしょうか。

インプラントを2本並べた場合、天然歯のように高くしっかりとした歯ぐきができるとは限らないということです。歯ぐきの厚みや骨の高さが限られるため、インプラント間に黒い三角形のすき間ができてしまうこともあります。

だからこそ、審美的な見た目を大切にしたい場合には、インプラントの本数や間隔、形状、さらには周囲の歯茎等の軟組織の状態までを総合的に考慮した治療計画が必要になります。

ひのまる歯科では、自然な見た目にこだわったインプラント治療をご提案しています。見た目を重視される方には、すき間が目立たないように、歯のサイズや角度を調整した補綴設計を行ったり、インプラントの配置を最初から工夫したりしています。

「インプラントにしたいけれど、見た目が不安」「前歯の治療で失敗したくない」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。見た目と機能の両立を目指して、治療前から丁寧にお話を伺い、一人ひとりに合った治療計画を立てています。

TOPへ戻る
tel.03-5809-0707tel.03-5809-0707