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2025.06.10

歯ぐきがきれいに見えるインプラントの条件とは?見逃せない“間隔”の話

Gastaldo J, Cury P, Sendyk W. Effect of the vertical and horizontal distances between adjacent implants
and between a tooth and an implant on the incidence of interproximal papilla. J Periodontol 2004;
75:1242-1246.

インプラント治療を受けた後、「前よりも歯ぐきの形が気になる」「歯と歯の間にすき間があって黒く見える」というお悩みを聞くことがあります。特に前歯などの見た目が気になる場所では、歯ぐきの形が自然であることがとても重要です。

2004年にGastaldoらが発表した研究では、インプラントと歯、あるいはインプラント同士の間にできる歯ぐき(歯間乳頭)が、どんな条件で美しく保たれるのかを調査しました。

研究の結果、歯ぐきがきれいに存在するための「距離」が重要であることがわかっています。

隣接するインプラント間では、被せ物の接触点から骨までの垂直距離が3mm程度のとき、歯ぐきがしっかりと隙間を埋めている確率が高く、きれいに見える状態になっていました。

一方、天然歯とインプラントの組み合わせの場合は、3〜5mmの距離が理想的とされており、これを超えると歯ぐきが下がって見た目が崩れるリスクが高まることが分かっています。

また、インプラントや歯の間隔(水平距離)も非常に重要で、理想的な間隔は3〜3.5mmとされています。これより狭いと、歯ぐきが形成されず、黒い三角形のすき間ができる可能性が高くなります。

ひのまる歯科では、歯ぐきの自然な見た目にも配慮したインプラント治療を行っています。単に噛めるだけでなく、笑った時の美しさまでを考えた治療計画をご提案しています。

前歯のインプラントや、見た目にこだわりたい方は、治療前に一度しっかりと相談してみませんか。インプラント治療は、見た目の満足感も長期的な成功のカギとなります。

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