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2025.06.10

インプラントの間隔、どれくらいがベスト?骨吸収と見た目への影響を解説

Theofilos Koutouzis, Rodrigo Neiva, David Lipton, Tord Lundgren. The Effect of Interimplant
Distance on Peri-implant Bone and Soft Tissue Dimensional Changes: A Nonrandomized, Prospective, 2
Year Follow-up Study. Int J Oral Maxillofac Implants. 2015 Jul-Aug;30(4):900-8. PMID: 26252042

インプラント治療では、見た目の美しさと長期的な安定性の両立が求められます。その中でも重要なのが「インプラント同士の間隔」です。特に前歯などの目立つ部分では、歯ぐきの形や歯と歯のバランスに大きく関わります。

2015年にTheofilos Koutouzisらが行った研究があります。この研究では、30名の患者に対してインプラントを異なる距離で埋入し、骨や歯ぐきの変化を2年間にわたって観察しました。

参加者は以下の3つのグループに分けられました。

・グループA:インプラント間距離 約2mm

・グループB:インプラント間距離 約3mm

・グループC:インプラント間距離 約5mm以上

その結果、最も骨の吸収が少なかったのは3mmの間隔をとったグループBでした。ただし、どのグループでもインプラント周囲の骨吸収は非常にわずかで、2年後でも0.3〜0.4mm程度にとどまりました。特に、使用されたインプラントが「プラットフォームスイッチング」や「インターナルコニカル構造」をもつタイプであったことが、骨の安定に寄与したと考えられます。

つまり、インプラントの種類や設計によっては、従来のように「3mm以上空けなければならない」といった厳格なルールに縛られずに、柔軟な治療が可能であることが分かってきています。

ひのまる歯科では、患者さま一人ひとりの骨の状態や歯ぐきの形、インプラントの種類に合わせて、最適なインプラント間距離を判断しています。千駄木近隣にて「インプラント 骨の状態が心配」「2本以上のインプラントを考えているけど不安」という方も、まずはお気軽にご相談ください。

治療の安全性だけでなく、見た目の美しさも大切にしたい。そんなあなたに合ったオーダーメイドの治療をご提案いたします。

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