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2025.06.11

インプラントはどこまで埋める?骨の吸収と埋入深度の関係とは

Joachim S Hermann, Archie A Jones, Lara G Bakaeen, Daniel Buser, John D Schoolfield, David L
Cochran. Influence of a machined collar on crestal bone changes around titanium implants: a histometric
study in the canine mandible. J Periodontol. 2011 Sep;82(9):1329-38. PMID: 21486176

インプラント治療を受けるとき、「どこに、どれだけ深くインプラントを埋めるか」が成功のカギになります。これは見た目だけでなく、インプラントの周囲にある大切な骨(クレスタルボーン)がどれだけ守られるかにも関わってきます。

近年の研究で、このインプラントの埋入深度と、表面のつくり(表面性状)が骨の安定性に深く関係していることが分かってきました。

アメリカ・テキサス大学のHermannらの動物実験では、異なる深さや表面性状を持つインプラントを犬の下顎に埋め込み、半年後に骨の状態を調べました。その結果、次のようなことがわかりました。

インプラントが骨の2〜3mm上にある場合、骨の吸収が少ないことが多い

・逆に、骨のすぐ近くや骨の中にインプラントの滑らかな部分(機械加工面)が埋まると、骨が大きく吸収される可能性がある

・また、SLA処理という特殊なザラザラした表面のインプラントでは、滑らかなタイプに比べて骨の吸収が少なく、骨としっかりくっつきやすいという結果が出ました。

つまり、「インプラントを深く埋めれば見た目が自然になる」という発想だけでは、かえってインプラント周囲の骨を失うリスクがあるということです。

ひのまる歯科では、このような研究結果に基づいて、骨に優しい埋入深度を一人ひとりの患者さんに合わせて設計しています。さらに、SLA表面など最新のインプラント素材を活用し、長く安定して使えるインプラント治療を目指しています。

審美的な満足度と同時に、「骨を守る治療」が重要だとお伝えしたいと思います。

「インプラントの位置なんて、患者側が気にすることではない」と思うかもしれません。でも実は、その埋入位置こそが、10年後も安心して噛めるかどうかを左右するほど重要な要素なのです。

ひのまる歯科では、CT撮影や精密なシミュレーションを通じて、見えない部分まで丁寧に設計されたインプラント治療を行っています。

もし、「自分にはどんなタイプが合うの?」と気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。骨の健康と見た目の美しさ、どちらも大切にしたインプラントをご提案します。

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