Tomas Linkevicius, Algirdas Puisys, Laura Linkeviciene, Vytaute Peciuliene, Markus Schlee. Crestal
Bone Stability around Implants with Horizontally Matching Connection after Soft Tissue Thickening: A
Prospective Clinical Trial. Clin Implant Dent Relat Res. 2015 Jun;17(3):497-508. PMID: 24103157
インプラント治療をお考えの方の中には、「自分の歯茎って薄いのかも」と気になる方もいらっしゃるかもしれません。実は、歯茎(軟組織)の厚みは、インプラントの周囲にある骨の安定性に大きく関係しています。
今回ご紹介する研究では、「歯茎の厚さ」と「インプラントの骨吸収」の関係が詳しく調べられています。
リトアニアのLinkeviciusらの研究では、歯茎が薄いとインプラントの周囲にある骨(クレスタルボーン)が吸収されやすくなることが示されました。一方で、インプラントの埋入と同時に歯茎を厚くする処置を行うと、骨の吸収を大きく防げるという結果が出ています。
この研究では、103人の患者を以下の3つのグループに分けて観察しました。
・グループA:薄い歯茎で特別な処置を行わなかった方
・グループB:薄い歯茎だったが、インプラント埋入と同時にAllodermという材料で厚みを追加した方
・グループC:最初から歯茎が厚かった方
1年後、インプラントの周囲の骨吸収を比べてみると、グループAは1.6〜1.8mmも骨が吸収されていましたが、グループBとCはわずか0.3〜0.4mmにとどまっていました。
この結果からわかるのは、
・歯茎が薄いと、骨の吸収が起きやすい
・でも、インプラント手術のときに歯茎を厚くする工夫をすれば、骨はしっかり守られる
ということです。
ひのまる歯科では、インプラント 千駄木で安心して治療を受けていただくために、歯茎の厚みもしっかり診断し、必要に応じて軟組織の増加処置をご提案しています。
「インプラントをしてもすぐに骨が減るのでは?」「歯茎が薄いって言われたけど大丈夫?」と不安を感じている方にとって、このような骨吸収への対策はとても大切です。
ひのまる歯科では、見た目の美しさだけでなく、10年、20年先を見据えたインプラント治療を心がけています。治療前の精密診断とカスタムプランニングにより、あなたに最適な方法をご提案いたします。
もし、インプラント 歯茎 薄いやインプラント 骨吸収 対策でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。安心して長く使えるインプラント治療をご提供いたします。