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2025.06.13

歯茎が薄いとインプラントに不利?骨を守るために知っておきたい工夫

Tomas Linkevicius, Algirdas Puisys, Laura Linkeviciene, Vytaute Peciuliene, Markus Schlee. Crestal
Bone Stability around Implants with Horizontally Matching Connection after Soft Tissue Thickening: A
Prospective Clinical Trial. Clin Implant Dent Relat Res. 2015 Jun;17(3):497-508. PMID: 24103157

インプラント治療をお考えの方の中には、「自分の歯茎って薄いのかも」と気になる方もいらっしゃるかもしれません。実は、歯茎(軟組織)の厚みは、インプラントの周囲にある骨の安定性に大きく関係しています。

今回ご紹介する研究では、「歯茎の厚さ」と「インプラントの骨吸収」の関係が詳しく調べられています。

リトアニアのLinkeviciusらの研究では、歯茎が薄いとインプラントの周囲にある骨(クレスタルボーン)が吸収されやすくなることが示されました。一方で、インプラントの埋入と同時に歯茎を厚くする処置を行うと、骨の吸収を大きく防げるという結果が出ています。

この研究では、103人の患者を以下の3つのグループに分けて観察しました。

グループA:薄い歯茎で特別な処置を行わなかった方

グループB:薄い歯茎だったが、インプラント埋入と同時にAllodermという材料で厚みを追加した方

グループC:最初から歯茎が厚かった方

1年後、インプラントの周囲の骨吸収を比べてみると、グループAは1.6〜1.8mmも骨が吸収されていましたが、グループBとCはわずか0.3〜0.4mmにとどまっていました。

この結果からわかるのは、

歯茎が薄いと、骨の吸収が起きやすい

でも、インプラント手術のときに歯茎を厚くする工夫をすれば、骨はしっかり守られる

ということです。

ひのまる歯科では、インプラント 千駄木で安心して治療を受けていただくために、歯茎の厚みもしっかり診断し、必要に応じて軟組織の増加処置をご提案しています。

「インプラントをしてもすぐに骨が減るのでは?」「歯茎が薄いって言われたけど大丈夫?」と不安を感じている方にとって、このような骨吸収への対策はとても大切です。

ひのまる歯科では、見た目の美しさだけでなく、10年、20年先を見据えたインプラント治療を心がけています。治療前の精密診断とカスタムプランニングにより、あなたに最適な方法をご提案いたします。

もし、インプラント 歯茎 薄いインプラント 骨吸収 対策でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。安心して長く使えるインプラント治療をご提供いたします。

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