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2025.06.14

どれがベスト?3本の歯を補うインプラント治療の選び方

Andrea Ravidà, Mustafa Tattan, Houssam Askar, Shayan Barootchi, Lorenzo Tavelli, Hom-Lay
Wang. Comparison of three different types of implant-supported fixed dental prostheses: A long-term
retrospective study of clinical outcomes and cost-effectiveness. Clin Oral Implants Res. 2019
Apr;30(4):295-305. PMID: 30758878

奥歯が数本失われたとき、「インプラント治療にはどんな選択肢があるのか」「どれが長持ちして、費用も抑えられるのか」と疑問を感じたことはありませんか?

実は、3本の歯を補う場合でも、インプラントの設計には大きく3つの方法があります。

  1. 1本ずつインプラントを入れて3本のクラウンを被せる(NSC)

  2. 3本のインプラントを連結して固定する(SC)

  3. 2本のインプラントの上に、3本分のブリッジを支える(ISB)

今回ご紹介するのは、これら3種類の治療法を平均6年以上にわたって比較した研究です。

調査対象は、合計145人の患者さん。382本のインプラントが評価されました。

注目すべきは次の3つのポイントです。

  1. インプラントの長持ち度(生存率)

     ・ISB(2本のインプラント+3本のブリッジ) → 100%

     ・NSC(1本ずつ) → 92.5%

     ・SC(3本を連結) → 88.5%

  2. 炎症などのトラブル発生率(インプラント周囲炎)

     ・ISB → 2.8%

     ・NSC → 7.5%

     ・SC → 16.7%

  3. 補綴のトラブル(ネジの緩み、破折など)

     ・NSC → 32.5%(最も多い)

     ・ISB → 13.2%

     ・SC → 15.4%

そして意外なことに、2本で支えるブリッジ(ISB)がもっとも治療費を抑えられるという結果でした。

この研究の結論は、「ISB(2本のインプラントで3本分の歯を支えるブリッジ)は、長期的に見てもっとも効果的で経済的な治療法である可能性がある」というものです。

ひのまる歯科では、インプラント ブリッジの設計や、1本ごとのクラウンの可否など、千駄木地域に暮らす方々のライフスタイルや口の状態に合わせて、治療法をご提案しています。高額になりすぎず、トラブルの少ない治療を選ぶには、信頼できる設計とメンテナンスが欠かせません。

「将来の負担まで見越して、賢く選びたい」

そんな方のために、わかりやすく丁寧にご説明します。治療法に悩んでいる方も、まずはお気軽にご相談ください。

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