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2025.06.16

インプラントの連結と非連結、どちらが自分に合うのか

Andrea Ravidà, Muhammad H A Saleh, Miguel Carreño Muriel, Bartosz Maska, Hom-Lay Wang.
Biological and Technical Complications of Splinted or Nonsplinted Dental Implants: A Decision Tree for
Selection. Implant Dent. 2018 Feb;27(1):89-94. PMID: 29283896

インプラント治療を受けたあと、どのように歯をつなげていくかには複数の方法があります。とくに、隣同士のインプラントを「連結する(スプリント)」か「それぞれ単独にする(ノンスプリント)」かは、将来の安定性に大きく関わってきます。

今回は、補綴設計(かぶせ物の設計)の違いと、それぞれに起こりやすいトラブルについてお伝えします。

連結とは?

連結とは、2本以上のインプラントにかぶせ物を橋のようにつなげる方法です。力を分散させることで1本にかかる負担が軽減され、特に噛み合わせが強い方や、骨の状態に不安がある場合に選ばれることがあります。

非連結とは?

一方で非連結とは、それぞれのインプラントに個別のかぶせ物をつける方法です。見た目が自然で、トラブルが起きた際にも部分的な対応が可能という利点があります。

どちらが優れているのか?

Andrea Ravidàらの研究によると、どちらを選んでもインプラントそのものの「長期的な成功率」に差はありませんでした。ですが、それぞれに特有の問題があることがわかっています。

連結インプラントは、技術的なトラブル(かぶせ物の破損など)が起こりにくい傾向にある

非連結インプラントは、メンテナンスがしやすい一方で、かぶせ物が壊れたりゆるんだりしやすいケースもある

そのため、どちらを選ぶかは患者さんの骨の状態や噛み合わせ、清掃のしやすさ、手先の器用さ、費用感など、複数の要素を考慮して決めていきます。

ひのまる歯科では

ひのまる歯科では、インプラントの設計を単に見た目や希望に合わせるだけでなく、患者さんの長期的な健康を見据えて判断しています。

実際に、同じ「インプラントを入れる」でも、連結するかどうかで将来の使い心地やトラブルの頻度は変わってくるからです。ですので、千駄木周辺でインプラントをお考えの方には、まずお口の中の状態をしっかり診査したうえで、最適な選択をご提案しています。

「連結と非連結、どちらが良いのかよくわからない」と感じるのは自然なことです。ぜひ一度ご相談ください。納得できるまで丁寧にご説明いたします。

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