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2025.06.25

歯と歯の間、どう磨く?フロスと歯間ブラシの効果を比べました

Kiger RD, Nylund K, Feller RP. A comparison of proximal plaque removal
using floss and interdental brushes. J Clin Periodontol 1991 Oct;18(9):681-684.

 

歯を毎日きちんと磨いているのに、「歯ぐきが腫れる」「隣の歯の間がうまく磨けていない気がする」など、スッキリしない方はいませんか?

実は、歯ブラシだけでは落としきれない「歯と歯の間の汚れ」が、口のトラブルの原因になっていることがよくあります。

今回は、歯ブラシ、フロス、歯間ブラシの3つの方法について、実際の研究結果をふまえながら、解説します。


歯と歯の間の掃除、どの方法が一番効果的?

アメリカの研究チームは、過去に歯周治療を受けた30人の患者さんを対象に、次の3つの方法で「歯と歯の間の汚れ(隣接面プラーク)」の落ち方を調べました。

  1. 歯ブラシのみ

  2. 歯ブラシ+フロス(糸ようじ)

  3. 歯ブラシ+歯間ブラシ

それぞれの方法を1か月ずつ実施してもらい、その結果を比較したのです。


結果:歯間ブラシが最も効果的

調査の結果、歯と歯の間のプラークのスコアは以下のようになりました。

  • 歯ブラシのみ:最も汚れが残りやすかった

  • 歯ブラシ+フロス:やや改善

  • 歯ブラシ+歯間ブラシ:最もプラーク除去効果が高かった

実際、30人中23人が「歯ブラシ+歯間ブラシ」で最もきれいになっていました。

ただし、どんなに丁寧に清掃しても、隣接面のプラークは最大で約50%しか除去できなかったというデータもあり、「完璧なセルフケア」には限界があるという点もポイントです。


フロスと歯間ブラシ、どう選ぶ?

どちらも歯ブラシでは届かない部分に有効ですが、向き・不向きがあります。

  • フロスがおすすめな人

     歯と歯の間が狭い、歯ぐきが引き締まっている、歯列が整っている方

  • 歯間ブラシがおすすめな人

     歯周病経験があり歯ぐきが下がっている、歯と歯の間に少しすき間がある方

ひのまる歯科では、お口の状態を見たうえで、その人に合ったケア方法をアドバイスしています。


歯ぐきを守るためにできること

歯ぐきの炎症(歯肉炎)や出血は、歯と歯の間のケア不足が原因になっていることが多いです。

  • フロスや歯間ブラシを使ったことがない

  • 自分にどれが合っているかわからない

  • 毎日磨いているのに歯ぐきが腫れる

そんなときは、プロの目でお口をチェックし、あなたに合った方法を提案することが大切です。


まとめ:歯間ケアで、歯と歯ぐきをもっと守れる

歯ブラシだけでは届かない部分にも汚れはたまります。

「歯と歯の間」をきれいにすることで、むし歯や歯周病のリスクをぐっと減らすことができます。

千駄木で「歯の間の汚れが気になる」「フロスと歯間ブラシ、どちらを使えばいい?」という方は、ひのまる歯科へお気軽にご相談ください。

毎日のケアが、将来の歯の健康を守ります。

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